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CRG テクニカルアドバイス 2020~


対象モデル : 2020モデル~

KT2 OK, RoadRebel KZ, HERON OK
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 フレーム組み付け時の注意事項

ステアリングシャフトの組み付けの際は、芯出しを行いセンターを出してから ナットを締め付け、ステアリングシャフトが軽く回る様にしてください。
右記の動画をご参照ください。
ステアリングシャフトは右記画像のように36と刻印のある方を使用してください。
右記が標準の位置となります。 状況に応じて、穴の位置や40と刻印のあるほうをお試しください。
SNIPER アライメントシステム
SNIPERアライメントシステムは、 キャンバー、キャスターの調整が、別々に調整出来き、あらゆるセッティングを可能にします。
アライメントアジャスターは、ミリ単位でのセッティングを可能にし、レーザー式アライメントゲージを使用しても、正確に測定可能です。
妥協を許さない、正確な測定が可能なプロフェッショナルパーツが標準装備となりました。 また調整も簡単に行えるため、アライメントゲージを取り付けたまま短時間で調整可能です。
取り扱い方法は右記の動画をご参照ください。
フロントバンパー/ロアを取り付ける際は、フロントバンパーとメインフレームまでの距離は9cmにしてください。
フロントスポイラーの下部が水平になるように取り付けてください。 横から見てフロントスポイラーがメインフレームより下に出ないように注意してください。
フロントスポイラーの角度はフロントバンパーの止め位置によって微調整できます。
リアプロテクションサポート、プレートは右記画像のように組み付けてください。 またラバーがなじむまでは緩みやすくなりますので増し締めを行ってください。
初回走行日につきましては走行毎の増し締めを推奨いたします。


ブレーキシステムについて
ブレーキのエア抜きを行ってください。
ブレーキオイルはDOT4を推奨します。 ROCK OIL Brake Fluid DOT4 
オイルレベルはマスターシリンダーに刻印されているラインを下回らないようにしてください。 ブレーキオイルが不足しているとブレーキが適正に制動しないことがあります。 またオイルが多すぎるとブレーキキャリパーピストンが適正に動かないことがあります。
ブレーキパッドが減ってくるとピストンの突出量が増え、マスターシリンダー内のオイルレベルが下がってきてしまいますのでご注意ください。
マスタータンクカバーは2本のM4のボルトで固定しますが、締め過ぎるとタンクカバーが変形する恐れがありますので、締め過ぎにはご注意ください。

ブレーキパッドは純正品をご使用ください。
ブレーキホースはフレームにタイラップでしっかり固定してください。
ブレーキカップシールはおよそ25時間走行毎に交換することを推奨します。
オイル交換はおよそ15時間走行毎に交換することを推奨します。

また、雨の日の走行後はマスターシリンダーのダストブーツを開けマスターレバー付近の砂や雨水等を除去し洗浄してください。
雨の走行の際は、マスターブーツ内に雨が進入し、砂やゴミがマスターカップに進入し、オイル漏れを起こす恐れがありますのでご注意ください。

ブレーキパッドボルトは強く締め付けずに指でボルトが回る程度に締め付けてください。 
強く締め付けるとパッドボルトが折れる恐れがあります。

ブレーキパッド、ブレーキディスクローターの慣らしについて

新品のブレーキパッド、ブレーキディスクローターを使用する際は、慣らしを行うことを推奨いたします。
特にKZ(ミッションカート)やOKのようなハイパワークラスのエンジンを使用する際は必ず行ってください。
新品のブレーキパッドやディスクローターで、適切な慣らし走行を行わず急激に熱を入れた場合、急激な温度変化でディスクローターに歪みやクラックが発生しやすくなるほか、不具合が生じる恐れがあります。
また、急激に熱を加えてしまうと、ブレーキパッドの磨耗が早くなってしまったり、偏磨耗をおこし効きが悪くなってしまったり、ブレーキ特性が変わってしまうこともあります。
慣らし走行では、最初はあまりブレーキに負担を掛けず(急激に熱を入れず)に徐々に負担を掛け、ブレーキシステム全体の温度を徐々に上げていくようにしてください。 その際同時にブレーキディスクとパッドの表面の当たりを付けることも出来ます。
慣らし走行目安は、およそ5分~10分程度、5~10LAP程度でかまいません。
慣らし走行後は、最低でも10分間以上は冷却時間を空けてください。
十分に冷却を行いましたら慣らし完了です。
カウルステッカーキットの貼り付け場所は右記をご参照ください。
フューエルタンクの下側(フロアトレイとの接触面)は、フロアーパネルプロテクションステッカーKIT や薄いクッション材等を貼り付けることを推奨します。
タンクの損傷や傷から保護でき、タンクを固定しているナット部の負担を軽減できます。



※ ブレーキパッドボルトは強く締め付けずに指でボルトが回る程度に締め付けてください。  強く締め付けるとパッドボルトが折れる恐れがあります。

※ フロントホイールハブを固定する際、ナックルナットは締め過ぎないでください。 ホイールハブがスムーズに回るように締め過ぎないようご注意ください。
また、ナックルのスピンドル部やベアリング各部への定期的なグリスアップを推奨いたします。


走行毎にフレーム各部のチェック、増し締め等を行ってください。
定期的にブレーキシステム、ステアリング周り、フロアパネル周り、シート周り、リアプロテクション、リア周り、リアシャフトイモネジ等の各部の点検を行ってください。


オプションパーツ
VEN05 ブレーキパッドシム
リアプロテクションフローティングラバーKit D30
シートワッシャ- AL
An's リーンフォースプレート (35X40X1.5)
An's シートスペーサー
フロアーパネルプロテクションステッカーKIT


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※ 画像は2015モデル









 セットアップガイド

ベースセッティング(スタート時の基本セットアップ)について


2020モデルよりベアリングホルダーがGLMシステムへと変更されました。 GLMは、リアの車高を上下前後に調整することが可能です。
M5のボルトを用意し、ベアリングホルダーに開いているM5の穴位置によって位置を固定してからボルトを締めこんでください。
新車購入時の出荷状態ではリアの車高がセンターに調整されています。(右記画像がスタンダード状態となります。)
GLMシステムの車高調整につきましては、右記の画像及び動画をご参照ください。

リアの車高を下げる場合は、右記画像の+5mmの位置にしてください。 ベアリングホルダーが5mm上がるので、車高が5mm下がります。









新車購入時は右記の画像のようにフロントの車高が上がった状態になっています。


ベースセッティング

DRY
フロントトレッド:カラー2.5 - 3枚
リアトレッド:1,390~1,398mm
アライメント:ネガ2mm、トーアウト2mm


WET
フロントトレッド:カラー4枚半~5枚
リアトレッド:1,360~1,368mm
アライメント:ネガ6mm、トーアウト4mm
キャスター:1段寝かせる

リアシャフトベアリングのセンターのベアリングのイモねじは取り付けないでください。
ステアリングシャフトストッパーは、上側、下側共に少し間隔(5~10mm)を開けて固定してください。
フロントスタビライザー(ナイロン樹脂製)は、サーキットやコンディションに合わせて装着してください。

新車購入時の出荷状態は、リアシャフトはM20が装着されています。 M20で開始して、サーキットやコンディションに応じて付け替えてください。




 関連資料

CRGパーツリスト
リアシャフト硬度表
シートセット
シートセット(KT2/HERON/ROAD REBEL KZ)
ブレーキシステムモデル一覧
ブレーキシステムモデル一覧 2015~
SNIPER アライメントシステム
セッティングシート